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瓦の種類とその特徴について

日本人に古くから馴染みのある瓦屋根。飛鳥時代に伝来し、平成になった今でも寒暖の激しい日本の住まいを変わらず守ってくれる信頼の置ける建材です。スレート屋根の普及に伴い、シェアが減少傾向にある瓦屋根ですが、その機能性と荘厳な形貌は今もなお日本人の心に魅力を感じさせます。

みなさんの地域はどんな瓦が主流ですか?

瓦はその地域によって色々なブランドがあります。右図は各地の瓦の種類をまとめたものです。

一言に「瓦」といっても地域別に特色があります。赤字で表記した
「三州瓦(さんしゅうがわら)」
「石州瓦(せきしゅうがわら)」
「淡路瓦(あわじがわら)」
は、日本の三大瓦と呼ばれ、現在流通している瓦の大多数を占めています。

製法で分類する瓦

瓦は製法で分けると大きく『いぶし瓦』・『釉薬(ゆうやく)瓦』・『無釉薬(むゆうやく)瓦』の三つに分類されます。

いぶし瓦

釉薬をかけずに焼成した後、空気を完全に遮断して「むし焼き」にする「燻化工程」を経て仕上げられます。表面に銀色の炭素膜を形成させるので「いぶし銀」の美しい光沢が生まれます。
「いぶし瓦」は、葺いたばかりの美しさも確かですが、時が経ち、住まいと調和をしてきた時に本当の美しさを醸し出します。

釉薬瓦

ガラス質の釉薬を瓦の表面にかけて焼成した瓦です。陶器のような表面になるため、陶器瓦と呼ばれることもあります。釉薬の種類によって、さまざまな色を出すことができます。

無釉薬瓦(素焼瓦)

釉薬をかけずに素焼きで仕上げたものです。粘土をそのまま焼き上げるので温かみのある自然な色に仕上がります。欧州で多く見られる製法ですが、日本では沖縄の赤瓦が有名です。

瓦の形状による特徴比較

J型

伝統的な和瓦を基本モチーフとし、西洋建築のアイディアや工夫を取り入れたデザイン。直線で構成される平場の山と谷の流れるような美しさは、現在最も多く見られるタイプの形です。

F型

「F形」のFは、“FLAT”の意味のこと。平板状のデザインが特色です。F形には鬼瓦のような特殊な役物瓦(特殊な箇所に使用される瓦の総称)が少ないので、全体の印象がすっきりとしたモダンな屋根に葺きあがります。

S型

「S形」のSはスパニッシュに由来しています。円錐状の先細りの形になった山と谷が接合していることでS形の生み出す凹凸感が地中海沿岸の建築をイメージ」させるような屋根に葺きあがります。

三大瓦の特徴について

三州瓦(さんしゅうがわら)

〈主な産地:愛知県高浜市、碧南市、半田市〉

三州とは愛知県の西三河地方を指し、江戸時代から日本の瓦の三大産地のひとつとして知られています。現在国内で流通している瓦の約70%以上がこの三州瓦です。この地域の瓦の特徴は、焼成温度が高いので優れた耐火性を誇り、冷害に非常に強いことです。良質で豊富な粘土に恵まれたことで発展し、 立地条件的にも交通事情が良いことから、首都圏や中部圏、近畿圏のほかにも北海道、九州など全国に製品を送り出しています。

淡路瓦(あわじがわら)

〈主な産地:兵庫県の淡路島〉

淡路瓦の歴史は古く、約1300年前(飛鳥時代)から作られていると言われています。古来より、近畿圏という大きな市場と交通の便に恵まれて発展してきました。「なめ土」と呼ばれる粘土瓦に適した土が特徴で、粒子が細かく美しい仕上がりになります。その中でも窯変瓦(ようへんかわら)は淡路独特の製法を用い、科学的な手法を使わずに原料となる土の微妙な味わいを炎で再現。自然な窯変の色の違いが、屋根に優しく味わい深い印象を生み出します。

石州瓦(せきしゅうがわら)

〈主な産地:山陰地方は島根県の西部、太田市から江津市、浜田市、益田市〉

石州瓦は江戸時代の初期に始まり、現在では国内第2位の生産量を誇るまでになりました。石州瓦の特徴は、石見地方で昔からとれた良質の白陶土(はくとうど)と、雲州地方の来待石(きまちいし)から取れる釉薬(ゆうやく)を使い、1300度という高い温度で焼成される柿色の瓦「赤瓦」です。高温で焼成することで、耐候性に優れ、冷害や塩害に強い製品が生まれます。江戸時代には北前船に乗って日本海沿岸の寒くて積雪の多い地域にも運ばれたと言われます。

まとめ

地震が発生する度に「重い瓦より軽い屋根材に」という声があがりますが、重いからといって決して悪いわけではありません。大事なのは、家の構造体や壁、屋根とのバランスであり、耐震性は全体で考えます。

最近では瓦屋根の新築住宅を見ることが減ってきたように思いますが、高反射瓦や低勾配に対応した瓦もあり、意匠性だけでなく耐久性や遮音性などの機能面、そして耐震性にも優れた進化した瓦もまだまだ作られています。

オリバーイメージキャラクター 池端忍

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