屋根塗装について
塗装でリフォームできる屋根材
日本の戸建住宅用屋根材は、大きく分けて「粘土瓦」「スレート瓦(セメント系瓦)」「金属屋根材」の3種類があります。
そのうち、屋根塗装によるメンテナンスができるのは、「スレート瓦」と「金属屋根材」です。
屋根塗装が必要な屋根が増えています
右図は、戸建て住宅における屋根材の素材別シェアの比較データです。
これを見ると、粘土瓦の比率が下がり、ほとんどの屋根が、スレート瓦と金属屋根材となっていることがわかります。

屋根塗装のタイミング
屋根塗装の目安は一般的に、スレート系で7~8年、金属系で10~20年と言われています。
屋根は普段目にすることがないため、劣化に気がつきにくいです。早めの点検がおすすめです。劣化の状態がひどい場合は、塗装できなくなることがあります。
スレート瓦



金属屋根材



どんな状態なら屋根塗装できるの?
塗装できないケース
屋根材がミルフィーユ状に剥離している場合、屋根材の割れや欠けなど破損が大きい場合、コケが目立つ場合、下地までダメージが及んでいる場合は、塗装によるメンテナンスはできません。このような状態では、塗膜が密着せず塗っても剥がれる可能性が高く、塗装しても長持ちしません。
塗装できるケース
塗膜の剥がれや破損の状態が軽微で、ダメージが下地まで及んでいない状態であれば塗装可能です。下塗り塗料をたっぷりと吸い込ませながら密着性を上げて塗装します。

屋根塗装の工程について
屋根塗装は通常、下塗り→中塗り→上塗りという工程で進行します。
それぞれの役割は以下のとおりです。
下塗り(1回目)
中塗り、上塗り塗料がムラなく乗るように屋根の下地を調整します。
中塗り(2回目)
下塗り塗料の色を消し、上塗り塗料との密着性を高めます。
上塗り(3回目)
中塗りで発生した気泡の跡を埋め、屋根材と塗料をしっかりと密着させます。
下塗りの重要性

下塗り塗料は、屋根のダメージ状況に応じて適切なものを使い分ける必要があります。細かいクラックなどは弾性塗料でダメージを補修します。
下塗り塗料の選択を間違えると、上塗り塗料に耐候性の高い塗料を使用しても密着性が低くなったり、ダメージを十分にカバーできない可能性があります。
外装リフォームの専門家による適切な下塗り塗料選びは、リフォーム後の耐候性に大きく関わります。
縁切りの必要性
スレート屋根のように平らな屋根は、そのまま塗装すると塗料で隙間が埋まり、通気ができなくなってしまいます。
そうなると、毛細管現象などによって内部に留まった水の逃げ道がなくなり、屋根を傷めたり、雨漏りの原因となる可能性があります。
そのため、水の逃れる隙間を作る「縁切り」という工程が必要になります。
縁切りは、カッターや皮スキ、タスペーサーと呼ばれる道具を使い、屋根材と屋根材の隙間を確保する作業です。


※毛細管現象について
毛細管現象とは、狭い空間が水を吸い上げてしまう現象。
屋根の場合、屋根材と屋根材の隙間に毛細管現象が発生し、雨水などが浸透してし、水分の逃げ場がなく留まってしまいます。
屋根塗装 まとめ
このように屋根塗装は、下地の見極めと状態に応じた丁寧な施工が重要になってきます。塗装前の下地の状況や、施工の方法によって、耐久年数や美観が変わってくるのです。
屋根のダメージを塗装で回復させるには、まずは信頼できる専門業者にきちんと見極めてもらう必要があるのです。
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