塗装の種類と耐久性
塗料(仕上げ材)
塗料の種類は800~1000種類はあると言われています。
一般の方が自分の家を塗装するのにいくら勉強しても、条件に合った塗料を選ぶことは正直無理な話であると思います。
同じ材質の塗料でもメーカーによって名前も違えば扱い方も違います。
判断方法として、塗料の素材の違いによるグレードを覚えるのが一番分かりやすいと思います。
塗装の特徴と耐久性
塗料の素材による特徴は以下の通り。耐久性は下にいくほど強くなります!
合成樹脂塗料
種類も豊富で、ホームセンターでよく販売されている塗料。
とにかく安く仕上げたい方向きの塗料。耐久性は値段相応。
アクリル樹脂系塗料
ホームセンターで販売されている塗料の中では、高級品として扱われている。
現在、一番多く利用されている塗料。
ウレタン樹脂系塗料
耐久性があり、塗装面に光沢ができる塗料。
モルタル、トタン、コンクリート、木部などオールマイティに使用できる。
シリコン樹脂系塗料
耐久性と価格のバランスがよく、現在プロが使用する塗料では主流。
表面の塗膜が硬質なため防汚性も高い。
一般的には、下にいくほど耐久性は高くなります。
フッ素樹脂系塗料
最高級の塗料。耐久性に優れており、長期間美しい外壁を持続できる。
高価だが、満足度も高い。
セラミック系塗料
無機(=炭素を含まない)なので、劣化しにくい。
高価で塗装技術も高度なため、限定的に使われている。
下塗り材
塗装で考えなければいけないのは、仕上げ材の塗料の材質ですが、その下に塗る下塗り材というものがあります。
これも非常に重要です。
本来、下塗り材とは外壁の素地と上塗の塗料を密着させるために塗る接着剤的な要素が強いのですが、最近では上塗りの塗料と併せて下地を強化するために、「下地補強型の下塗り材」が発売されています。
塗膜を長持ちさせるためには上塗り材に合わせて下塗り材も強力なものを使用し、しっかりとした土台を作ることが重要です。
経験不足の業者の大半は、こういった内容の説明をほとんどしません。
下塗り以外にも、下地の洗浄方法などをどんなやり方で行うのかなど、事前に質問し確認をしておけば工事が始まってからのトラブルは減らせるはずです。
見えない部分にどれだけこだわるかが本来の職人の腕の見せ所なのですが、手抜きのポイントにもなりますので注意してください。