雨樋交換のための基礎知識
雨樋(あまどい)の役割とは?
雨樋は、屋根から流れ落ちる雨水を集め、スムーズに地上や下水に流すための設備です。雨樋がなければ、屋根から直接落ちた雨水が外壁を伝い、建物の劣化を早めたり、基礎部分を濡らしてしまったりする可能性があります。また、雨水の落下による騒音や泥はねも防いでくれます。
雨樋交換のサイン
以下のような症状が見られたら、雨樋のメンテナンスを検討する時期かもしれません。
ひび割れ、破損、穴が開いている

雨樋の機能が損なわれ、雨水が正しく流れなくなります。
変形、歪み

熱や経年劣化によって雨樋が変形し、水が溜まったり、逆流したりすることがあります。
金具のサビ、緩み

雨樋を支える金具が劣化すると、雨樋全体が傾いたり、外れたりする危険があります。
詰まり

落ち葉やゴミが溜まり、雨水が溢れてしまうことがあります。
メンテナンスの流れ
雨樋のメンテナンスを専門業者に依頼した場合、どのような手順で行われるのでしょうか?
- 現地調査:
業者が実際に家を訪れ、雨樋の状態を詳しく確認します。詰まりや破損の状況を正確に把握した上で、最適な対応を検討します。 - 適切な対応の提案:
調査結果に基づき、「掃除」「修理」「交換」の3つの選択肢から最適な方法を提案します。- 掃除: 詰まりが原因であれば、雨樋内の清掃を行います。
- 修理: ひび割れや金具の緩みなど、部分的な問題であれば修理で対応します。
- 交換: 掃除や修理だけでは改善が難しい場合、交換を提案します。
交換には、破損した部分だけを取り替える部分交換と、全体を取り替える全交換の2種類があります。雨樋の耐用年数は20〜25年とされており、設置から20年以上経過している場合は、目に見える不具合以外にも劣化が進んでいる可能性が高いため、全交換を勧められるケースが多いです。見積もり時にどちらの作業になるのか確認しておきましょう。
雨樋の種類
半円型(半丸型)

もっともベーシックなタイプ。一般的な住宅で古くから使われています。
角型

半円型に比べて流水量がより多く確保できます。降水量の多い沖縄県や高知県などで多く使われています。
塩化ビニール製

軽くて扱いやすく、安価です。色や種類が豊富で多くの家で使われています。紫外線や風雨で劣化しやすいのがデメリットです。
ガルバリウム鋼板製

耐久性や耐候性が高く、サビに強い素材です。塩ビ製に比べて価格は高めですが、耐久性に優れ長持ちします。
雨樋交換にかかる費用と注意点
雨樋交換の費用は、使用する材料や建物の大きさ、足場の有無などによって大きく変動します。
- 材料費:
種類によって差があります。塩化ビニール製の雨樋は比較的安価ですが、耐久性の高い金属製のものになると価格は高めになります。 - 工事費:
既存の雨樋の撤去・処分費用、新しい雨樋の取り付け費用などが含まれます。 - 足場代:
2階以上の建物の場合は、安全に作業を行うために足場を組む必要があります。およそ15万円から60万円が相場となります。この足場代が、工事費全体の大きな割合を占めることを覚えておきましょう。そのため、外壁塗装や屋根の修理など、他のリフォーム工事と同時に行うケースも多いです。
全体にかかる費用の目安(2階建ての場合)としては、足場代を含めると、部分交換であれば20万円〜70万円、全体交換であれば35万円〜125万円ほどになります。
費用を抑えるポイント・1:外壁や屋根の工事と同時に行う
外壁や屋根リフォームの際は必ず足場の設置が行われます。外壁や屋根塗装と雨樋のメンテナンスを同時に行うことによって、足場代の節約が可能になります。
さらにメンテナンスサイクルを揃えることで次回の塗装時期も一度の足場設置時にまとめてリフォームすることができます。少しでもご自宅のメンテナンスに掛かる費用を抑えたい場合は、工事のタイミングを調整して同時に行うと良いでしょう。

費用を抑えるポイント・2:火災保険の活用
雨樋の破損が、自然災害(強風、雹、雪など)によって引き起こされた場合、火災保険が適用される可能性があります。 経年劣化による破損は対象外となることが一般的ですが、まずはご加入の保険会社に相談してみましょう。申請には、被害状況がわかる写真や見積書などが必要です。

依頼先の選び方
雨樋の修理や交換は、雨樋や屋根の修理を専門としている業者・屋根リフォームの実績が多い業者に依頼することをおすすめします。実績の多い業者であれば、雨樋に関する豊富な知識と技術を持っているだけでなく、交換用の部品も豊富に保有しているため、スムーズな対応が期待できます。
実際に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。価格、日程、対応の丁寧さなどを見比べ、ご自宅の状況やニーズに最もマッチした業者を選びましょう。

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